茨城ゴールデンゴールズとの試合で、笑顔をみせる柳葉敏郎さん=大仙市
2010年05月28日
ゴールデンウイークの日曜日、萩本欽一さん率いる野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ」と試合をしました。迎え撃つ「秋田ドリームクラブチーム」のドリームアドバイザーとして、監督と一緒に選手選びにも参加させてもらいました。「クラブチームの強化」ということで、企業チームのTDKとJR秋田が加われなかったのは残念でしたが、クラブとしてはベストメンバーだったと思います。
秋田の野球の状況を考えてみると、ヤクルトの石川雅規投手など活躍している選手もいますが、ここ数年はメジャーなプロ野球選手が出ていません。これじゃあ、いけない。野球に限ったことではありませんが、子どもたちのそばに、将来の目標となる人がいないのは寂しいことです。
秋田の野球は、これでいいのか。もっと底辺を広げなくてはならないのではないか。口ではいろいろ言う大人もいるけれど、実際にやるべきことをやっているのだろうか。そんなことを、ずっと感じていました。
試合会場を、昨年と同じ秋田市のこまちスタジアムではなく、大仙市の大曲球場にしたのも、すそ野を広げたかったからです。試合当日、球場は約4千人のお客さんで満員、立ち見状態でした。こけら落としの時を上回る観客数だったそうです。うれしかったなあ。
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試合中は萩本さんとともにマイクを握り、客席を盛り上げました。萩本さんは、お客さんをとことん喜ばせることに徹します。それも、お客さんを疲れさせないで。そのプロ意識は、同じ人前に立つ人間として勉強になります。ネタも、その場での即興というよりも、自分で計算したものをしっかりと用意していく。準備するということは、とても大事なことだと感じます。
最終回には、ツーアウトから萩本さんが登板。こっちも代打に立って、勝負しました。空振りするべきかな、ともちょっと思いましたが、初球を打ってセンター前ヒット。試合は3対5で負けましたが、良い思い出になりました。
「欽ちゃん球団」とは、3年ぶりの対戦になります。最初の対戦の後も、主催側から声を掛けてもらっていたのですが、この時期はちょうど地元・大仙市刈和野のお祭りと重なる。子どもみこしなどいろいろと準備することがあって、時間がとれませんでした。
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クラブ野球チームの運営って大変なんです。みんなそれぞれ仕事をしていて、その中でつくった貴重な時間を好きな野球につぎ込む。費用もほとんどない状態で、チームを動かしていかなければなりません。
そういった事情を、少しでも周りに分かってもらう努力が必要です。そうして地域の商工会などいろいろな団体に協力してもらい、秋田に社会人野球をもっと浸透させていく。身近にチームがあり、野球を続けられるということになれば、プロを目指す子どもたちも増えるはずです。社会人野球という、プロ野球への道筋があるわけですから。
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柳葉敏郎さんの「かだろ」は、毎月第4金曜日に掲載します。
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000251005280001
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